ひので山里倶楽部(冒険村)
◆ひので山里倶楽部~山里環境を活かし、次代につなぐ様々なイベントをこしらえる~
2018年2月 森の包括支援センター 園田
※山里とは
山里とは、奥山、里山、里地に人が居住する地域のことをいう。
山里活動とは奥山、里山、里地を多様な関わりで多様な環境を活かし、持続しようとする活動である。
山里市民活動という言い方で、「市民」を入れたのは上記の活動を社会性や公共性を持つ活動を自主的に取り組む活動をイメージしているから。有り体に言えば、役所の下請け活動ではない、という事だ。
注:市民とは(ウキィペデアによると)
社会の政治的主権者としての「市民」の定義は様々であるが、以下のようなニュアンスを含んでいると解釈されることが多い。自立性:市民は、匿名的な大衆の一部としてではなく、顕出した個々人として自主独立の気概を持ちつつ、自律的に活動する。公共性:市民は、自らが市民社会における主権者であることを自覚して、社会的な権利と義務を遂行するとともに、一般意思の実現のために行動する。能動性:市民は、受動的ではなく能動的に、自ら積極的に社会へと働きかけ、状況参加する存在である
※課題:
花咲き村は地域ボランティア活動として、20年間、地域外の人達へ呼びかけ、森林や里山の保全を行ってきた。しかし、現時点ではこれまでのような無償のボランティア活動中心では持続できない状況だ。より目的意識的な関わりを持っての活動でない限り、「参加はできるが運営はできない」という状態となる。この課題を前に進めるための必要な活動は、「地域森林ボランティア活動」から「山里市民活動」という枠組みに転換することが要求されている。組織体的には、「花咲き村」から「森の包括支援センター」へ、である。
「山里市民活動」は、1)森のマネージャー育成、2)山里労働団活動、3)ひので山里倶楽部活動が中心的な活動軸である。
※山里倶楽部の目的:
山里環境、林産物を広く活用・利用することで、山里環境を持続的に保全する仕組みを作っていく。ボランティア活動による参加型の森林整備活動から「使うこと、利用すること」で持続する保全のシステムを作る。
※地域資源活用で新しい人達を呼び込む
これまでの花咲き村で培ったフィールド資源、人的資源を活用して、山里活動参加者のすそ野を広げる。
1)手元にある様々な地域資源の活用
果樹など:梅 ユズ 柿 栗 シイタケ
フィールド資源:山王公園広場 滝本キャンプ場 「みんなの森」や関係者の所有林
2)利用する活動を楽しくやりながら、次世代につながる環境整備を行う。
利用すること、活用することが山里労働団員の収益になり、これによって環境維持の持続可能性が浮かんでくる。
※活動参加団体はこれまでのつながりある団体で、基本はグループ単位で来るようにする。
そうすると、山里労働団員は日当1万5千円の稼ぎなる。
活動内容:山菜や果樹を喰ったり、あれこれの活用。
例:これまで季節のイベントとして実施してきたものを、一度に全員を集めるスタイルから、グループ単位で、という事になる。山菜パーティや流し素麺などなど
果樹の利用は梅や柿、ユズなどがあるし、味噌づくりやコンニャクづくりなど加工体験も。
新たな活用事業として、椎茸生産をやる。
竹の活用は様々に研究中
小規模バイオマス発電などもおもしろい。
※森林整備活動も林野庁の森林多面的機能交付金を使い、有償ボランティア活動して、時給千円(5時間まで、日当5千円)事業でやる。
◆山里生存塾
山里で災害に強い少年を山里環境の遊びを通して育んでいく
楽しく、親子でやる。
1)火をあつかえる
2)食い物の様々な煮炊きができる。
お釜でご飯炊きは基本。さらに、手近な材料を使う。例:竹筒ごはんや竹筒で汁物
3)器が作れる
昔、吉田明という縄文土器が好きな陶芸家のおっさんがいた。七輪陶芸を教えてくれた。
どこでも、土器はできる。手近な赤土を使って、野焼きで作ってみる。詳しくは書かないが、イメージはある。
4)水の確保
井戸を掘ってみる。「どこでも井戸」。
水を浄化するシステム。竹筒やペットボトルでやったことはあるが、大きいのでやってみよう。
5)保全食を作る
米作りとその貯蔵方法の確立
サツマイモ栽培とその保存
6)避難所を作る
イメージはグランドにテントのようなもので生活できるように。
りっぱな家を作れることより、どんなところでも寝られる力をつけること。
6)トイレ
同様に、「どこでもトイレ」の訓練 50年前頃、田舎では「野ぐそ」は普通の生活習慣だった。
7)毒を知る。活用方法を知る
血止めにはヨモギ 魚毒のあるエゴノキ
虫刺されの対処も知ること
8)どこでもお風呂
ドラム缶風呂から始まって、ドラム缶がない河原でもお風呂作り。
セッケン代用品を作る あるいは、リラックスのために薬草湯のあれこれ
※山里で様々な実験をして、それを自分の居住地で実施する。公園やお寺はよい空間だ。
◆年間の祝日労働は以下のようになる。この日程でどういう活動するかは未定。
ただ、何かは活動して、様々な角度から参加者を増やしていく。特に中心となる人を増やす。
2/11(日)建国記念日 冬の山里遊び
3/21(水)春分の日 春の竹取物語
4/29(日)昭和の日:「山菜パーティ」
5/03(木)こどもの日:「タケノコ祭り」
7/16(月)海の日
8/11(土)山の日
9/17(月)敬老の日
9/24(月)秋分の日振り替え
10/08(月)体育の日 サンマ祭
11/23(金)勤労感謝の日 土器づくり
12/23(金)天皇誕生日 餅つき
1/14(月)成人の日 どんど焼き
11/23(金)勤労感謝の日